2024年7 月7 日(日)、ダウンタウン・リトルトーキョーの日米文化会館にて、茶道デモンストレーション及び呈茶が、山下宗裕が指導する禅宗寺茶道部の部員たちを中心に行われた。越前からの鍛冶職人による実演とミュージアム級の貴重な刀剣コレクションが展示されるイベントの添え釜であった。イベント参加者の半数以上にのぼる80名超が訪れた。

デモンストレーションは長板二つ置にて洗い茶巾の点前であった。ナレーションはケネディ宗幽が担当し、茶道の概要をきっかけにわかりやすく説明していった。

掛け軸は永平寺76世秦禅師の筆で「松風」、ムラーノガラスの水指も涼やかに、海峰造の天の川茶碗にて薄茶が点てられた。薄器は日の丸棗、曹洞宗北アメリカ国際布教総監秋葉玄吾老師作の茶杓の銘は筅聲、菓子の若鮎はぜん屋信初によるものだった。

3回行ったどの席でも、参加者はデモンストレーションに集中し、静かにお茶とお菓子を召し上がっていたのが印象的だった。