宗旦忌
2021年11月14日(日)
2021年11月14日(日)午後1時より、羅府中央学園内茶室「明月庵」およびZOOMに於いて、ロサンゼルス協会主催により宗旦忌が執り行われた。参加者42名が、千家三代元伯宗旦居士の遺徳を偲んだ。
まずロビンソン宗心幹事長が始まりの挨拶で参加者に感謝の意を述べ、続いて宗旦居士への黙祷が捧げられた。
花寄せでは、喝堂老師筆「閑坐聴松風」の軸がかかる茶室にて、まず正客 阿部宗真氏が心尽くしの花を供えた。続いて茶道指導者部および協会幹事の有志(ガルシア宗勇氏、チャーノフ宗元氏、ダフィ宗羽氏、ウンブリアコ宗記氏)が、リモートにて思い思いに手向けた花の紹介をし、亭主 カング宗慶氏が締めくくった。
供茶は大角宗孝茶道指導責任者が解説しつつ進められた。亭主が点てた一碗が半東 大島宗治氏により床に供えられ、参列者一同は裏千家の礎を築かれた宗旦居士へ総礼し、ますますの精進を誓った。
午後2時より「芦屋釜の里」学芸員、新郷英弘氏による「茶の湯釜の美を探る」講演会が開催され、大角宗孝茶道指導責任者が逐次通訳を務めた。南北朝時代から造られた芦屋釜と茶の湯釜として一般的に知られる京釜との違いや、国指定重要文化財の茶の湯釜9点のうち8点を占める芦屋釜を1点ずつ写真を見ながらの解説に、参加者一同熱心に耳を傾けた。「芦屋釜の復元」と題する英語のナレーション付きのビデオを視聴後、質疑応答となり、参加者の釜に関する疑問に丁寧な回答がなされた。最後は皆で集合写真を撮影し、和やかな雰囲気の中、午後3時半に閉会となった。