松本宗静 名誉師範葬儀告別式Nishi Honganji Buddhist Temple2019年3月2日、3日
2019年2月21日、松本宗静裏千家淡交会ロサンゼルス協会名誉相談役・名誉師範が逝去された。
3月2日(土)3時半より福井葬儀社にて行われたビューイングでは、鵬雲斎大宗匠の名代として、鮒子田宗惠業躰が供茶の盆略点前にて松本名誉師範に一碗を捧げられ、故人への感謝の念を述べられた。
3月3日(日)2時より、本派本願寺羅府別院にて葬儀告別式が執り行われた。鮒子田業躰により茶湯の儀が執り行われ、一碗が松本先生に捧げられ、仏前読経の中焼香が始まった。
日本から参列した越山泰子氏が松本名誉師範の略歴を紹介した。1951年のサンフランシスコ講和条約締結式においてお茶を振る舞い、1968年のメキシコオリンピックアートフェスティバルにて茶道紹介、1990年勲五等瑞宝章を天皇陛下より授与、1994年にアメリカ政府よりNational Heritage Fellowshipを授与されるなど、松本名誉師範の輝かしい茶歴、長年の功績とそれを支える茶道に対する熱意を改めて知り、皆が在りし日の松本名誉師範のお姿に思いをいたした。
鵬雲斎大宗匠、坐忘斎家元、大谷宗裕氏、千葉明在ロサンゼルス総領事館総領事からの弔電が紹介された。
葬儀の後、協会会員による御園棚の点前による呈茶が参列者に供された。松本名誉師範所縁のお道具とお好みの黄身しぐれに、静かに故人を偲び、思い出に浸る場となった。