2025年5月17日 茶道紹介

茶道紹介
2025年05月17日
サウスコーストボタニックガーデン

5月17日、裏千家淡交会ロサンゼルス協会は、サウスコーストボタニックガーデンにて一般向けに茶道紹介を開催した。昨年に続き、2度目の開催となったこの日は、あいにくの曇り空。正午に降り出した小雨のためキャンセルも出て、参加者は午前の部22名、午後の部7名となったが、満開の薔薇に見守られ、終始和やかに茶会は進んだ。

今回の担当は小川宗靖社中と石塚宗初社中で御園棚を使った点前が行われた。亭主と半東が二席交代で、大須賀しのい氏、野田リナ氏が務め、解説は石井かれん氏が行った。

茶道具は、輪島塗紫陽花蒔絵の棗、「青楓」と名付けられた茶杓など、季節感あふれるものが用いられた。また、ユニークな自然との調和を演出する工夫として、フィッツ&フロイド社製のクッキージャーを水指として見立て、会場が植物園ということもあり、自然との調和を配慮した、親しみやすいものとなった。

終盤には、希望されるお客様に向けて茶道具の説明も行われ、日頃触れる機会の少ない道具に込められた美や意味について学ぶ機会を提供した。立礼式の茶会は、気軽に人と人との心を通わせるひとときとして、参加者に静かで心豊かな時を届けることができる。一人でも多くの人が“一期一会”の精神すなわちこの瞬間を大切にする心を感じ取っていただけたらと願う。