宗旦忌日蓮宗米国別院2023年11月19日
風も穏やかで美しく晴れた秋の日に、日蓮宗米国別院で、裏千家淡交会ロサンゼルス協会主催により、宗旦忌が執り行われた。 このイベントは、千家三代、宗旦居士(1578-1658)の生涯と、裏千家への遺徳を偲んで行われ、11月19日の同日に京都でも毎年恒例の法要が執り行われた。今回は47名が参加した。
幹事有志による花寄之式から始められ、 季節の美しい花をさまざまな花器に一つ一つ丁寧に生けた。宗旦居士への供茶の儀式は、野垣社中が担当し、亭主は野崎宗真氏、半東は三宅宗和氏が務め、解説の大角宗孝氏が宗旦居士の生涯について洞察に富んだお話しをしてくださった。
床には福本積應筆の「閑座聴松風」が掛けられ、一碗を供え、参列者一同は宗旦居士へ静かに合掌した。続いて正客の太田宗悦氏、次客のジョンズ宗康氏、末客の児玉宗信氏が参列者を代表して相伴し、児玉宗信氏お手製の旬の栗がたっぷり入った練り切り菓子”えくぼ”を楽しまれた。
その後手向けの七事式、茶箱付花月がロビンソン宗心前幹事長の解説で行われた。亭主側になったり客側になったりと、予測のつかない座り位置で進む花月は、適応できる精神を学ばなければならず、生徒は何度も稽古をかさねたそうだ。
法要は穏やかな気持ちとお互いへの敬意の気持ちをもって閉会となった。